ヴィイレ・メタモルフォシス
Viile Metamorfosis Winery
アンティノリ家ルーマニアへ進出
イタリアのワイン産業に大きく貢献したアンティノリ家がルーマニアでワインを生産することを決め、2009年にルーマニアのデアル・マーレ産地で「ヴィイレ・メタモルフォシス」というワイナリーを設立した。デアル・マーレ産地の緯度は北イタリアのピエモンテ州とほぼ同じであり、6000年間のワイン歴史を誇り、ピエロ・アンティノリ氏の心を魅了したと言う。「天候や土壌に恵まれたルーマニアには、可能性のある土地が眠っている」とピエロ・アンティノリ氏は言う。ピエロ・アンティノリ氏はイタリアの政府から多くの労働騎士勲章を授与し、現代イタリアワイン業界に大きな影響を及ぼす偉大な人物である。
ルーマニアで生産されるワインは主に赤ワインで、ルーマニアの土着品種「フェテアスカ・ネアグラ」(Feteasca Neagra)や「ネグル・デ・ドラガシャニ」(Negru de Dragasani)と国際品種の「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロ」に重点を置いている。中部イタリアで生産されたアンティノリのワインは日本国内で2万円〜3万円で入手できるが、ルーマニアで作られた同じ品質のワインが1千円台〜7千円台で手に入ることになり、注目を浴びている。「ルーマニアのテロワールの良さに毎日のように驚いています」とイタリア人ワインメーカーのフィオレンゾ・リスタ(Fiorenzo Rista)が言う。 |